売上予測ツール

将来の売上を無料で予測 – 6つの予測手法、季節変動、楽観・悲観シナリオ、CSVエクスポート対応。登録不要。

売上予測の立て方:手法・計算方法・現実的な成長率の目安

売上予測とは、今後6か月・12か月・24か月に自社がどれだけ売り上げるかを見積もることです。事業計画書の中核であり、金融機関や日本政策金融公庫の融資審査ではほぼ必ず求められます。日々の経営でも、採用・仕入れ・出店のタイミングを決めるのはこの数字です。

この無料ツールは単一の計算式にとどまりません。実績の月次売上に6つの予測手法を当てはめ、季節変動をモデル化し、楽観・悲観シナリオの幅を描き、すべてをCSVでエクスポートできます。登録は不要です。以下では、各手法のわかりやすい解説、円建てで最後まで計算した例、そして4月始まりの年度や消費税といった日本特有のポイントを説明します。

売上高に含まれるもの(含まれないもの)

売上高とは、一定期間に請求した販売の総額で、費用を差し引く前の数字です。利益ではありません。課税事業者は税抜で計画します。預かった消費税10 %(軽減税率8 %)は納付するお金であり、税込1,100円の売上は売上高に1,000円を加えるだけです。税込金額を入力すると、すべての予測が1割水増しされます。

会計ソフト(freee、マネーフォワード、弥生)が出力する月次売上と同じ系列を使ってください。履歴は12か月が理想です。トレンド系の手法に十分で、季節変動の1サイクルをカバーできます。

6つの予測手法をわかりやすく

  • 直線成長 — 直近月に一定の月次成長率を掛け続けます。成長が安定している場合や目標値がある場合に最適。
  • 移動平均 — 直近数か月の平均を先へ延ばします。数字が上下する安定事業に最適。
  • 線形回帰(トレンド) — 履歴全体に数学的にトレンド線を当てはめて延長します(ExcelのFORECAST関数と同じ計算)。6か月以上の一貫したトレンドがあるときに最適。
  • 指数平滑法 — 直近の月を重く評価し、勢いの変化に素早く反応します。
  • 季節調整予測 — 成長経路に月次の季節指数を掛けます(12月の商戦、夏の観光ピーク)。12月と2月がまったく違う業種に最適。
  • ランレート — 平均月商をそのまま横ばいで延長します。意図的に保守的で、下限の目安や年換算(年商ペース)に便利。

トップダウンとボトムアップ

上の6手法はボトムアップ型で、自社の実績から積み上げます。トップダウン型は市場全体から出発し(「市場規模は5兆円、当社は0.01 %を獲得」)、シェアの仮定が検証不能なため、妥当性チェック以上の意味はありません。実績のない創業期は、キャパシティから初月を見積もり(席数×客単価×回転数、稼働時間×単価)、直線成長で伸ばし、毎月実績で仮定を置き換えていきます。日本政策金融公庫の創業計画書で求められる考え方も同じです。

計算例:円建て12か月予測

先月の売上が税抜250万円、履歴が月3 %程度の成長を示しており、直線成長で12か月を予測するとします。

  1. 1か月目:250万円 × 1.03 = 257万5,000円
  2. 2か月目:257万5,000円 × 1.03 = 265万2,250円
  3. 12か月目:250万円 × 1.03¹² ≈ 356万4,000円
  4. 年間の予測売上合計 ≈ 約3,655万円
  5. ±15 %のシナリオ幅では、12か月目は約303万円(悲観)〜410万円(楽観)に収まります。固定費は悲観ケースに合わせて計画しましょう。

日本の中小企業の現実的な成長率

成熟した事業の売上成長は年率一桁前半が普通です。小売1–3 %、サービス業2–5 %、EC・SaaSは拡大期で年率8–20 %超もあります。複利は直感を裏切ります。月3 %は年率40 %超に相当し、これはスタートアップの速度であって成熟事業の計画基準ではありません。事業計画が月次二桁成長でしか成立しないなら、見直すべきは前提のほうです。

日本特有のポイント:年度・消費税・インボイス

日本では4月1日〜翌年3月31日の年度(会計年度・事業年度)が一般的で、このツールは表の4月行をハイライトして年度の切り替わりを示します。「来期の売上計画」を表からそのまま読み取れるのは、暦年前提の海外ツールにはない機能です。

税務でも予測は役立ちます。消費税の免税事業者の基準は課税売上高1,000万円(基準期間)で、成長予測はこのラインをいつ超えるかを数か月前に教えてくれます。インボイス制度への登録判断や、簡易課税の選択にも、根拠のある売上カーブがあるほうが的確に動けます。

プロジェクト費用計算ツール

売上予測に関するよくある質問