手取り計算機
年収から手取りを自動計算。所得税・住民税・社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)を2026年最新の計算式で算出します。
給与計算ツールの使い方
このツールは額面給与(税込・社会保険料込)から手取り額を瞬時に計算します。 年収・月収・週収・日収のいずれかを入力すると、 2025年の所得税(復興特別所得税含む)、住民税、社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)が自動適用され、 実際の手取り額が表示されます。
「会社負担コストを表示」をオンにすると、会社があなたのために支払っている 総額が確認できます。給与交渉の際に役立ちます。
所得税の計算方法(2025年)
日本の所得税は超過累進税率を採用しています。 課税所得(給与収入から給与所得控除・各種所得控除を差し引いた金額)に 対して以下の税率が適用されます:
- 5 % — 課税所得 195万円以下
- 10 % — 195万円超〜 330万円以下
- 20 % — 330万円超〜 695万円以下
- 23 % — 695万円超〜 900万円以下
- 33 % — 900万円超〜 1,800万円以下
- 40 % — 1,800万円超〜 4,000万円以下
- 45 % — 4,000万円超
算出税額に復興特別所得税(2.1 %)が加算されます (2037年まで)。実際の所得税額 = 課税所得 × 税率 − 控除額(速算表)× 1.021。
給与所得控除(2025年)
サラリーマンには自動的に給与所得控除が適用されます。 これは実際の経費にかかわらず収入から差し引かれる概算控除です:
- 給与収入 162.5万円以下:控除額 55万円
- 162.5万円超〜180万円:収入 × 40 % − 10万円
- 180万円超〜360万円:収入 × 30 % + 8万円
- 360万円超〜660万円:収入 × 20 % + 44万円
- 660万円超〜850万円:収入 × 10 % + 110万円
- 850万円超:一律 195万円(上限)
年収500万円の場合:給与所得控除 = 500 × 20 % + 44 = 144万円。 給与所得 = 500 − 144 = 356万円。
基礎控除・各種所得控除
給与所得からさらに以下の控除を差し引いたものが課税所得です:
- 基礎控除:48万円(合計所得2,400万円以下の場合)。 2,400万円超から段階的に縮小し、2,500万円超でゼロ
- 配偶者控除:最大38万円(配偶者の合計所得48万円以下かつ 本人の合計所得900万円以下)
- 扶養控除:38〜63万円(扶養親族1人につき; 16〜18歳は38万円、19〜22歳の特定扶養は63万円)
- 社会保険料控除:実際に支払った社会保険料の全額
- 生命保険料控除:最大12万円(生命・介護医療・個人年金 各4万円)
- 住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除):年末残高の0.7 %を13年間(新築)、最大21万円/年の税額控除
住民税(2025年)
住民税は前年の所得に基づき、翌年6月から翌々年5月にかけて12回に 分けて給与から天引きされます(特別徴収):
- 均等割:5,000円/年(市区町村3,500円 + 都道府県1,500円。 2024年度まで5,000円だが、2024年6月から「森林環境税」1,000円が加算され 合計6,000円になる自治体も)
- 所得割:10 %(市区町村6 % + 都道府県4 %)
住民税の課税所得 = 所得 − 住民税用各種控除(所得税より控除額が小さい)。 実効税率として、年収500万円の会社員の住民税額は概算約20〜25万円/年(月額約1.7〜2.1万円)。
社会保険料(2025年)
従業員負担分
標準報酬月額に基づき以下の保険料が徴収されます。 標準報酬月額は4〜6月の平均給与から決定され、 9月に改定されます(随時改定あり):
- 健康保険料:約5.0 %(協会けんぽの場合。都道府県や 健保組合により異なる;東京都の協会けんぽ2025年度は5.0 %)
- 介護保険料:1.60 %(40歳以上のみ)
- 厚生年金保険料:9.15 %(2017年以降固定。 標準報酬月額上限:65万円)
- 雇用保険料:0.6 %(一般の事業。2024年度以降)
従業員合計(40歳未満):約14.75 %。 40歳以上:約16.35 %。
会社負担分
- 健康保険:約5.0 %(従業員と折半)
- 介護保険:1.60 %(40歳以上)
- 厚生年金:9.15 %
- 雇用保険:0.95 %(一般事業)
- 労災保険:0.3 %〜(業種により異なる;会社全額負担)
月収40万円の場合の会社総コスト: 40万円 × (1 + 15.4 %)≈ 46.2万円/月。
年収と手取りの目安(2025年)
扶養なし・東京都・協会けんぽ(40歳未満)の場合の概算:
- 年収 300万円:手取り約 240〜245万円(月20〜20.4万円)
- 年収 400万円:手取り約 310〜318万円(月25.8〜26.5万円)
- 年収 500万円:手取り約 385〜395万円(月32〜33万円)
- 年収 700万円:手取り約 520〜535万円(月43.3〜44.6万円)
- 年収 1,000万円:手取り約 715〜730万円(月59.6〜60.8万円)
最低賃金と平均賃金(2025年)
最低賃金は都道府県ごとに異なります(2024年10月改定):
- 東京都:1,163円/時間
- 神奈川県:1,162円/時間
- 大阪府:1,114円/時間
- 全国加重平均:1,055円/時間
- 最低(岩手県等):951円/時間
平均給与(国税庁「民間給与実態統計調査」2024年版): 給与所得者の平均年収は約460万円(男性約570万円、 女性約315万円)。正規雇用者平均は約530万円。 IT・金融・商社などでは1,000〜2,000万円超も珍しくありません。
ステップごとの手取り計算方法
- 額面給与(年収)を確認する。
- 給与所得控除を差し引き給与所得を求める。
- 所得控除の合計(基礎控除・社会保険料控除等)を 差し引き課税所得を求める。
- 所得税:課税所得に税率を適用し復興特別所得税を加算。
- 住民税:前年所得を基に翌年度課税。
- 社会保険料:標準報酬月額×各保険料率。
- 手取り = 額面 − 所得税 − 住民税 − 社会保険料。
よくある質問(FAQ)
「年収1,000万円の壁」とは何ですか?
年収1,000万円を超えると配偶者控除が完全に使えなくなり(合計所得1,000万円超で配偶者控除・配偶者特別控除ともにゼロ)、 さらに基礎控除の縮小、住民税の所得割増加が重なります。 実効税率が急激に上昇する「壁」として知られています。 1,000万円超の場合、追加収入の手取り割合は約50〜55 %程度まで下がります。
副業・フリーランス収入はどう課税されますか?
給与所得以外の副業収入(雑所得・事業所得)が年間20万円超の場合、 確定申告が必要です。給与収入と合算して総合課税されます。 フリーランス(個人事業主)は青色申告特別控除(最大65万円)が 使えるため節税効果が大きいです。インボイス制度(適格請求書等保存方式)の 登録により消費税の申告・納付義務が発生する場合があります。
iDeCo(個人型確定拠出年金)の節税効果は?
iDeCoへの掛金は全額所得控除の対象です。 会社員(企業年金なし)の場合、掛金上限は月2.3万円(年27.6万円)。年収500万円の方が満額拠出した場合の節税効果は 概算で約5.5〜7万円/年(所得税+住民税)。 60歳まで原則引き出しできないことと引き換えに、 運用益も非課税という大きなメリットがあります。
ふるさと納税は手取りにどう影響しますか?
ふるさと納税は自己負担2,000円で寄附額のほぼ全額が所得税の還付+住民税の控除の対象になります (上限あり)。年収500万円・独身の場合の目安上限は約6.1万円。 実質2,000円の負担で返礼品(肉・魚介・米など)が受け取れるため、 活用しない手はありません。ワンストップ特例制度を使えば確定申告も不要です。
外国人労働者は日本の税制にどう対応すればよいですか?
日本に1年以上居住する外国人は居住者として扱われ、 日本国内外のすべての所得が課税対象です(非永住者は一部例外あり)。 日本は70か国以上と租税条約を締結しており二重課税は回避できます。 マイナンバーの取得が就労に必要で、年末調整または確定申告で 所得税が精算されます。
公式情報源
このツールのデータは所得税法(昭和40年法律第33号)、地方税法および国税庁・日本年金機構・協会けんぽの 2025年度公表資料に基づいています。公式の税額計算・確定申告はe-Tax(国税庁)および各都道府県の税務署にてご確認ください。
