積雪荷重計算
屋根の積雪荷重を積雪深・単位荷重・屋根形状係数から計算します。建築基準法の多雪区域基準に対応。
免責事項
本ツールは概算の目安です。実際の施工前には、必ず建築士や構造設計者、または地域の建築基準法(多雪区域基準を含む)に基づく確認を行ってください。
積雪荷重計算:地上積雪量から屋根の積雪荷重へ
このツールは、屋根が支える積雪荷重の概算を提供します。単純な積雪深と密度から計算する方法と、暴露係数・温度係数・重要度係数に屋根勾配による低減を加えた基準ベースの地上-屋根換算による方法の2種類があります。初期段階の計画や、指定した屋根耐力に対するおおまかな合否判定を目的としており、所在地の建築基準法が定める公式の積雪荷重マップや、施工前の構造設計者による確認に代わるものではありません。
積雪荷重計算の使い方
- 計算モードを選択します:単純な深さx密度、または基準ベースの地上-屋根換算。
- 基準ベースモードでは、地域に適用される基準(ASCE 7、NBCC、Eurocode 1、AS/NZS 1170.3)を選択します。
- 屋根の長さ、幅、勾配を入力します。
- 単純モードでは積雪深を入力し、雪の種類・密度(新雪、締まった雪、風で固められた雪、氷など)を選択します。
- 基準ベースモードでは、基準に基づく地上積雪荷重の表の値を入力し、暴露、温度条件、リスク・重要度カテゴリーを設定します。
- 任意で屋根の指定耐力を入力すると、合否判定が表示されます。
計算の解説
単純な方法:積雪荷重(圧力)=深さ x 密度 x 重力加速度(9.80665 m/s²)。計算例:勾配20度、10m x 8mの屋根に0.3mの締まった雪(250 kg/m³)が積もると、積雪荷重は約736 Pa(0.74 kN/m²)、屋根の傾斜面積を考慮した屋根全体の積雪重量は約6,386 kgになります。
基準ベースの方法:陸屋根の積雪荷重 pf = 0.7 x 暴露係数(Ce)x 温度係数(Ct)x 重要度係数(Is)x 地上積雪荷重(pg)で、勾配のある屋根ではさらに勾配係数で低減されます。地上積雪荷重pgは常にご自身の地域の基準が定める公式のマップや表から得るものであり、このツールが数値を作り出すことはありません。この正確な係数セットは、現在アメリカのASCE 7基準についてのみ完全に実装されています。NBCC、Eurocode 1、AS/NZS 1170.3は選択可能ですが、各基準独自の係数表がまだ未整備のため、暫定的に同じ汎用計算を使用しています。基準ベースの結果は必ずご自身の公式な国内基準と照合してください。
日本の設計基準
- 日本では建築基準法の多雪区域規定により、都道府県・地域ごとに設計積雪深と単位荷重が定められており、全国一律の数値はありません。このツールは地域ごとの数値を組み込んだコード別計算ではなく、積雪深x密度の汎用計算方式を採用しています。実際の建築では、必ず所在地の特定行政庁が定める積雪深・単位荷重を確認してください。
実践的なヒント
屋根勾配が急なほど、雪が滑り落ちやすいため保持される積雪荷重は減少します。このツールの勾配係数は、勾配が大きくなるほど傾斜屋根の結果を陸屋根の値より低く抑えます。
樹木や周囲の高い建物に囲まれた遮蔽された屋根は、完全に開けた風当たりの強い屋根よりも多くの雪を蓄えます。基準ベースモードの暴露係数はこれを考慮しています。
構造設計者に屋根の積雪荷重耐力を評価してもらう場合の一般的な費用は、日本では物件あたり約45,000~180,000円で、屋根の複雑さによって変動します。


